こんにちは!二足社の安良城です。
家を作る上で外壁ってすごく重要です。
それこそ家の顔を決めるものであり、人目に付く外観に大きく関わる要素ですね。
本日は住宅のアクセントとしてよく用いられる、レッドシダー材をご紹介いたします!
“レッドシダー”とは?
名前を直訳すると″赤い杉”なのですが、先に結論を言いますとレッドシダーは杉ではありません。
でも和名はベイスギ。おそらく木の色味が杉によく似ているので、見た印象で命名したのでしょうね。
本当はヒノキ科に所属する木なので、区分はヒノキです。ヒノキと同じ成分を含んでいるのでほんのり同じ匂いがします。
日本では外装材としてみる機会がありますが、生産地のカナダにおいては「生命の木」として有名で
先住民の暮らしに欠かせないカヌーやトーテムポールに用いられています。
住宅におけるレッドシダーの用途

日本においては外装の仕上げ材として多く用いられています。
アルミや鉄と違い水に弱い木なのに、外装によく用いられるのはヒノキチオールという成分が大きく関わっているからだと思います。
名前の通りヒノキから見つかったヒノキチオールですが、簡潔に説明すると菌に強く、虫を寄せ付けない効果があります。
そして独特のいい香りを持っています。ヒノキ風呂なんかでよく薫る印象の匂いですがこれにも理由があり、
ヒノキチオールは腐朽菌による腐食や蟻害に遭いやすい湿度の高い環境になった時に自己防衛として多く分泌されます。
これらのことから、杉のような風合いを持ちヒノキの強さを併せ持つレッドシダーは外装材として人気があるのでしょう。
※写真のようにレッドシダーは赤いものもあれば黒いものも幅広くあります。もしもイメージしている色味に揃えたい場合は、実際に施工する面積の10%余分に発注して選り分けの余裕を見ておくことが必要になります。
(おまけ)レッドシダーと同等の材
先の項にて説明したヒノキチオールを含む木材は他にもありまして、
“ヒバ”という木を紹介したいと思います。別名はあすなろ。青森産のひばが有名ですね。
色味は白めの黄色。青いかすれがたまに入りますがこれもまた色味のきれいな木材です。
私がこの記事で一番言いたいことですが、ヒノキチオールを最も多く含む木材はヒバである、ということです。
なんで成分にヒノキの名前を冠した名前が付いてしまったのか。たぶんヒバの知名度が低かったからでしょう。かわいそうに。
ともかくヒノキの倍どころではないくらいヒノキチオールを含んだヒバはとんでもなく耐候性に優れており、倒木さえ腐らないとも言われています。
最後にレッドシダーもヒノキもヒバもひとつ注意点がありまして、過敏症の人にとってはヒノキチオールも害になります。
より芳香の強い順に成分量が多いので内装材として採用する際は注意が必要です。
記事は以上になります!
最後まで読んでいただきありがとうございました!